アメリカ大統領選挙と為替相場

アメリカの大統領選挙をめぐるABCテレビの世論調査で、民主党のクリントン候補の共和党のトランプ候補に対する支持率のリードは12ポイントに広がり、一連のテレビ討論会を終えてトランプ氏の勢いにかげりが見えています。

そのためクリントン氏が当選するとの楽観的な見方が市場では支配的になりつつありますが、英国のEU離脱決定時のように市場の予想に反してトランプ氏が当選する可能性も否定できません。実際にクリントン氏には、パーキンソン病では?という噂もあり、もし本当にこのような難病だったら大統領選には非常に大きなマイナス材料です。

そこで、両候補と利上げ確率をマトリックスにすると次のようになります。

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クリントン氏が大統領になった場合は、オバマ政権の政策をある程度引き継いだ現実路線の経済政策となると考えられます。そのため、雇用改善と物価上昇のさらなる証拠が得られれば、FRBは予定通りに12月には利上げされるであろうし、その結果、ドル高円安になると考えられます。

他方、トランプ氏の場合には、主張が過激なことに加え当選した場合にどうなるのか予測が難しいですが、不確実性な状態を投資家は嫌いますので、その点でドル安円高になると考えられます。

そのため、日本への影響を考えると、トランプ氏に比べればクリントン氏が大統領になったほうが、日本にとって望ましいといえます。

しかしながら、両氏とも内向きであり、日本の円安誘導に批判的な見解を有しています。したがって、利上げがあっても円安のの流れにはなりにくいでしょう。さらに両氏ともTPPに否定的ですから、その点でも日経平均株価には悪影響を与えそうです。